2016-02-11

活気のない街



対岸に見えるは新興住宅地のPyrmont(ピアモント)



90年代のピアモントは騒々しい汚染された工業地帯だった
日本でいったら70〜80年代の川崎のような所?



それから工業地帯は撤去され、複数の高層マンションを含む
新興住宅地が急ピッチで整備され・・・



そして、2000年に第一陣の入居がスタート

2013年すべてのマンション群、集合住宅棟がついに完成
部屋総数1,400室、2,500人以上が暮らす街が
シドニーCBD(中心街)のすぐ横に出現した



周辺地域には7つの公園も新たに整備され、4〜5年前は
ほとんどの公園が愛犬家には嬉しいオフ・リード公園だった

ところが、ある一部の嫌犬家が、友人のシドニー市長に
直接訴えて公園利用規約を無理やり改定(あり得ない!)

地域住民の署名運動の甲斐なく
オフ・リードで遊べる公園は現在たったの2つだけになった
もし違反した場合、日本円で約2万円の罰金が科せられる

今思えばあの頃にこの街の衰退が始まった気がする



今月の住民向け情報紙に気になるお知らせが・・・



近所の医療センターが1月29日に突然閉院

近隣住民の大半が利用してたこの医療センター
新たな医療センターを開設するようだけど、そもそも
なぜ多くの患者がいたはずの医療センターが潰れたのか?
新医療センターの開設にあたり、住民たちから出資を
求めていくとも書いてある・・・なんじゃそりゃ?!



今から16年前に入居が始まり、3年前に完成したばかりの街
Jacksons Landing(ジャクソンズ・ランディング)

医療センター閉院と同じ日に、よく行ってた公園の売店も閉店

この地域のメインストリート沿いの飲食店もオープン後
2〜3年ですぐ閉店する街 - それがピアモント

ビジネスが短命に終わる理由は、この街のすぐ隣りに活気ある
シドニーCBD(中心街)があって、ここはCBDと郊外を結ぶだけの
単なる通過点に過ぎないからかな?

数年後にはDarling Harbour(ダーリングハーバー)の再開発が
終わり、近所に新たな複合歓楽施設が出現するけど、この街が
その恩恵を受ける可能性はほとんどないと思われる



ピアモントのことを「陸の孤島」と呼ぶ人がいる
住み始めて2〜3年もすると、その意味が徐々に分かってきた


10年前のこの地域は閑静な住宅街の雰囲気が漂い、
マンション警備員、建物清掃員、郵便配達員も
皆笑顔で接せられる街だった

最近は民泊(airbnb)利用者がどっと増えた影響なのか、
マンションの共用フロアやエレベーター内に唾を吐く住民が現れ、
警備員の態度も横暴になり、ゴミの散乱も目立つようになった

ひながこの街にやって来た頃はドッグ・フレンドリーを前面に
アピールした街だったのに、今は態度のデカい子連れ家族が
そこらじゅうで幅を利かせる街に変貌

観光目的で滞在するには中心街も近くて良い所だけど、
長期間暮らすには不便で不快な事が多い街 -
それがJacksons Landing(ジャクソンズ・ランディング)



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